清水富美加がホンモノの「暗黒女子」になるまで
最近、清水富美加の記事ばかり書いてる気がする。
清水富美加が芸能界を引退したのは皆さんもご存知の通り。
今回はそんな清水さんの芸能界サヨナラ事件と、著書「全部、言っちゃうね。」が出版されるまで。そして主演映画「暗黒女子」が持つ意味などを書いていきたい。
時系列で流れを振り返る
まず、引退騒動の流れをまとめてみた。
01月19日 清水の守護霊インタビュー動画が公開
01月28日 代理人弁護士から「出家」宣言
02月11日 清水、Twitter(旧アカウント)で「ある宣言します」宣言
02月11日 Twitter(新アカウント)公開
02月12日 報道メディアが「引退」報道
02月17日 著書「全部、言っちゃうね。」発売
合ってる?大体合ってるよね。
各所で散々言われてるように、問題は「引退発表から著書発売までが鮮やかすぎる」点だ。
新アカウントの開設から「全部、言っちゃうね。」の発売まで1週間もない。
元・紙媒体の編集者として言わせてもらうと、書籍の発売には企画の発生から出版まで早くて3ヶ月ほどかかる。のんびり気味で半年ほど。ものによっては年単位の時間が必要な本もある。
緊急発売?んなわけねー。何ヶ月も前から出版が決まってたのは火を見るより明らかだ。
清水さんの本は読んだ。世間では"暴露本"って扱いだけど、「レプロの闇を告発!」みたいな要素は多くない。何歳でスカウトされたとか、幼い頃は幸福の科学とどう関わってきたのかとか、そういう面が強い。
大川隆法の守護霊インタビュー本も読んだ。こっちは意味がわからなかった。信者の人が読んだら涙で脱水症状になるくらい号泣するのかな。
話を元に戻すと、2冊の本が今出版されている以上「このタイミングで引退発表するのは計画済み」だったことになる。
映画の公開が複数ひかえていて、収録が途中までしか終わってない作品もある。『東京喰種トーキョーグール』なんて公開されるかどうかもわからなくなっちゃった。『泥棒役者』は代役が立てられることになった。
以上の状況をまとめると、清水富美加がこのタイミングで引退を発表した理由は"あえて現場を混乱させるため"だと推測できる。
「突然のハプニング」として演出された引退劇から、周到に用意された脚本が透けて見える。
清水はTwitterで「この本も、またすぐ差し止められちゃうかもしれないんですけど」とご丁寧にアピール。
通販番組が「数量限定ですのでお電話はお早めに!」って言うのと同じ。打算のカタマリだ。
そうなると「周りに迷惑かけちゃダメだよ」という批判は完全に意味をなくすのではないか。
「芸能界への復讐」としての引退
坂上忍は清水の"月給5万円"について「珍しいことでもなんでもない」と発言。
カンニング竹山は「仕事を残したことによって不幸になる人がいっぱいいるわけじゃないですか。まずその人たちの事を考えて、そこをキレイにして行きなさい」と批判した。
もし清水が芸能界への復讐のために"今"を選んだのなら。この人らの苦言、マジで意味がなくなる。
芸能界をかき乱すのが清水の目的なら、それはもう完璧に達成されたことになる。
ザ・混乱。
混乱させたい人に「混乱させるのはヤメテ!」っていう批判、マジで意味なくないっすか?
体重つけたくてちゃんこ鍋たくさん食べてるお相撲さんに「そんなに食べたら太るよ?」って言うようなもん。ほっとけよ。
すみません、横道にそれました。
『暗黒女子』の公開で完成された「清水富美加劇場」
ここから"センセーショナルさ重視"の内容になります。言いたいことを言い散らかす方針です。
さて『泥棒役者』のようにキャストが代わった映画もあれば、『暗黒女子』のようにギリギリ無事公開される映画もある。
これがどういう意味を持つか説明するには『暗黒女子』のネタバレが必要。よって、ここから先はネタバレ注意!
『暗黒女子』ネタバレ
- 舞台はお嬢様が集まる女子高
- 白石いつみというマドンナ的女子高生が謎の死を遂げる
- 白石いつみは文学サークルの会長だった
- 澄川小百合(清水富美加)がサークルのメンバーにそれぞれの自作小説を朗読させる
- メンバーは全員、サークル内の別々の人間を「いつみ殺しの犯人」と小説で告発
- 実はいつみは死んでおらず、恋人(教師)と駆け落ちしていた
- いつみは死んでいなかったと思いきや、本当は小百合が毒殺していた
- 小百合の目的は、いつみを殺して自分がサークルの"主人公"になることだった
原作のストーリーはこんな感じだ。大どんでん返しのサスペンス!!的な内容。でも箇条書きにすると味気ないね。
何が言いたいかというと、『暗黒女子』における黒幕は清水富美加演じる澄川小百合その人ってこと。
今回の引退騒動により『暗黒女子』は超がつくほど注目される。世間に、黒幕=清水富美加、の図式が染み渡る。
僕には、友人を毒殺した澄川小百合の姿が、事務所への大打撃をやってのけた清水富美加の姿と重なって見えてしょうがない。
映画の公開日は4月1日。ロードショーが始まれば、たぶん「清水富美加こわすぎ」といった反応がわんさか出るだろう。
きっと映画を観た人も、黒幕としての澄川小百合と清水富美加本人をダブらせるはず。
「清水富美加劇場」の誕生だ。
『暗黒女子』のキャッチコピーは「わたし以外、幸せになるのは、許さない。」
「わたし」は澄川小百合を指すと推測できる。
事務所への復讐を果たし、千眼美子として幸福の科学での地位も確立。
出版した本はAmazonでバカ売れが確認された。
清水富美加のしかけた"毒"はレプロエンタテインメントを、そして芸能界を大混乱に陥れた。
「わたし以外、幸せになるのは、許さない。」
はたして一連の騒動で、たったひとり幸せをつかんだのは誰なのだろうか。
最後に『暗黒女子』の予告篇を見て、清水富美加の名演を確認したい。
マジで怖い。マジで。
こちらもどうぞ