壁に穴が空いている
こんにちは。いや「こんにちは」ってね、そんな挨拶はないですよ。ここはインターネット。こんにちはなんてないんですよ。
僕ですか? 乗り込んだ電車に美女がいなかったら次の駅で別の車両に移ります。そういう生き方をしています。
壁に穴が空いた
数年前から僕がよく通っている場所があるんですが、最近ね、そこの施設内の通路の壁に穴があけられたんですよ。2回も。大盤振る舞いかよ。穴の大盤振る舞い。いや冗談ではなく。
1回目のはタテ30センチ、ヨコ15センチくらいです。ちなみに犯人はまだみつかってません。誰やコラやったやつ出てこいや。
2回目は、つい最近。最初にやられた穴の反対側の壁に、1回目の半分くらいのサイズでね、可愛らしい空間を作ってもらいましたよ。ええ。ちなみに犯人はまだみつかってません。誰やコラやったやつ出てこいや。
穿つ
デンマークだかどっかの国にはね、「ヒュッゲ」っつー言葉があるらしいです。意味は「居心地のいい穏やかで温かい空気」みたいな。他の言語で置き換えられない言葉らしいんですわ。「ヒュッゲ」。
それ言うたら日本語にも色んな言葉があります。穴を「穿つ」なんていうのはまさにそれだと思うんですね。辞書を引くと(穴などを)空けるみたいに書いてあります。なにその穴空け専用ワードみたいなの。マンホールオープナー(※1)かよ
(※1……てこの原理を使い、マンホールのフタを開けるためだけの道具)
で、「穿つ」。みなさん使ったことあります? この言葉。ないでしょ。あるとしたらあんたは中二病です。例外はありません。
今回の犯人は「壁を穿ちてえな」なんて思ったんでしょうかね。
1個目の穴も2個目の穴も、ちょうどイイ~~感じの蹴りを入れられるような高さにあるんです。あ~ちょうどいい壁があるから穿っとこうかな? みたいな。オッ部長、帰りに一発、これ(蹴りのジェスチャー)穿っときますか? じゃないんだよ。世の中にはやっていいことと悪いことがあるんだ。
イヤなことがあっても壁を蹴ってはいけない。もし事故で穿っちゃったら「ごめんね」って謝らないといけない。ビール瓶で後輩を殴ってはいけない。
社会のルールを守ろう
真面目な話ですよ。はい今から真面目な話をします。このブログ史上初ですよ。
勝手に公共の壁に穴を空けるのは、すみません間違えました。「穿つ」のは、犯罪ではないでしょうか。器物破損とか? 僕は法律家ではない(逆転裁判は好き)ので知りませんが、恐らく不法浸入とかもくっついてくる話でしょう。
出るとこ出たら犯人は必ず負けますよ。いや「出るとこ」って、むしろ壁凹まされとるやんかーい!ってね、こういう冗談に「不謹慎」とか言ってくるカスの家に5万匹のハムスターを派遣して全てのケーブル類をかじらせたい、僕は常日頃からそう思っとります。
愛着がわく
常日頃から壁の穴を見てるとね、次第に愛着が湧いてくるんです。
前の穴はもう塞がれてしまいました。業者さんによって。業者さんありがとう、穴はきれいにふさがりました。
2個目の穴は、いつ頃ふさがれるでしょうか。お相撲さんがリモコンで殴ったとかよりも、そっちのほうが重要な問題です。
もはや「穴がある」状態が普通になってきました。穴が空いているほうが居心地がいい。なかなか言葉では言い表せない気持ちですね。強いて言えば「ヒュッゲ」でしょうか。そういえば1個目の穴がふさがれたときも、妙な喪失感がありましたね。埋められたはずなのに喪失感がある。不思議じゃありませんか。今流行ってるアレですよ、エモいってやつ。たぶん。
それでいうと、美人を探して電車の車両を移るとき。あのときの「エモくなさ」っつったらありません。エモの対極。自分今なにやってるんだろうって気分になります。美人がいたらハッピーですけどね。
美人がいたら、自分は座席に座らないんです。こっちが相手を見上げる形になって不自然ですからね。相手が座ってる状態がベスト。
え? 意味がわからない? あなたんちにハムスター5億匹送りこみます。